投資の学校

上村氏 上村 一行氏 (株式会社ジェイブレイン 執行役員)

2000年、学生時代にIT事業にて起業。 2年間の事業活動後、Deloitte Tohmatsu Consultingに入社。 大手総合商社の経営改革プロジェクトに3年間携わり、 BPRの一環として子会社2社の設立に参画。 2005年2月J-Brainに入社、同年8月より執行役員就任。
株式会社ジェイブレイン

現在東証1部上場の不動産デベロッパーを店頭公開、2部上場に導いたのち、現在JASDAQ上場の不動産デベロッパーを公開に導いた不動産の専門家、金森氏の講演を拝聴しました。不動産投資において金森氏が語られた内容に、共感すべき点が多々あったため私見を述べさせていただきます。

はじめに、金森氏が自己資金0円から8年間で60億円もの投資実績を積まれた知人の話をされていましたが、ここで重要な点は「まずやってみること」と「レバレッジの概念」だと思います。

やらない理由は探せばいくらでも出てきます。自己資金が無い、知識が無い、リスクが大きすぎる、などなど。また、金森氏がご相談を受けられた税理士の方の話(気付けばキャッシュフローが悪化しており、麻酔を打たれたまま身体を切り刻まれていて気付かなかった状態に陥っていた話)ですが、頭で分かっているだけでは通用しないことが世の中には多くあります。我々はよく少年時代の野球に例えますが、野球を始める前にルールブックを読みこなしてから始める少年などいませんね。グローブをはめて実際にプレイしていく中で上手くなっていくものです。不動産投資もこれと全く同様、実際に投資を行ってみて初めて、色々な局面での対応が出来るようになっていくのでしょう。興味を持ったならば大事なことは「まずやってみること」です。

また、始めるには自己資金が・・・という声も良く聞きますが、これに対して金森氏はレバレッジの概念を奨めております。最近の例では、ソフトバンクがボーダフォン日本法人の買収においてLBO(レバレッジド・バイアウト)の手法にて資金調達を行ったことがクローズアップされましたが、それと同様の概念です。買収対象資産を担保として資金を調達する、不動産投資においても買収対象不動産が「良い物件」であれば金融機関(都市銀行含め)は融資を行います。

現在の不動産投資マーケットを見た場合、J-REITやプライベートファンドといった不動産投資家の姿勢はまだまだ積極的に見えます。都心部では、物件取得競争の激化に伴う利回り低下により、投資家は商業施設や物流施設、ホテル等といった高利回りが見込める分野、また安定的利回りが見込める地方へと投資対象を広げています。また、一部の個人投資家も同様の理由にて中国など海外へと投資対象を広げてはいますが、国内にも個人投資家が投資するに値する有望な物件はまだまだ存在しています。

現在の市場過熱はバブル期とは違う傾向にあり、今後は良い物件と悪い物件(今後の金利上昇局面において金利に負けない賃料上昇が見込めない物件など)の二極化は顕著になっていくものと思われます。そんな中、個人投資家が投資を行っていくにあたっては、その対象物件が「良い物件」であるかどうか、しっかりと見極めることが重要だと思います。従い、その「良い物件」情報のみを会員へ提供していくという金森氏のビジネススタンスは現在の市場において非常に価値の高いものだと思います。
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