セミナーズ潜入レポート
第1回セミナーズフォーラム
2005年7月30日 東京都渋谷フォーラム8 14時 講師・吉田雅紀氏 嶋津良智氏 池本克之氏 主催・セミナーズ
吉田雅紀氏ベンチャーサポートネットワーク代表 吉田雅紀

1954年 大阪生まれ 同志社大学大学院総合政策科学研究科博士課程前期終了。日本に起業文化を確立し、起業家が尊敬される日本を作りたいとの思いから、ドリームゲートを立ち上げた。その登録者数は30万人を超えている。「楽しみながら成功して儲ける起業家」を大量輩出すべく、講演・セミナーで全国を飛び回る日々。自身も起業家としていくつかの会社を経営し、上海など海外でも事業展開している。

嶋津良智氏カルチャー・アセット・マネジメント代表 嶋津良智

1965年 東京生まれ。大学卒業後入社した企業が、入社2年目に日本最短記録で上場。その後28歳で独立、代表取締役社長に就任。翌年、縁あって知り合った二人の経営者と新会社を設立し、その6年後に株式上場(IPO)を果たす。2度の株式上場(IPO)を体験し、一般社員から社長業までこなした経験から視野の広さを活かし、独特のコンサルティング手法で各界の企業をバックアップしている。

池本克之氏ネットプライス 取締役執行役員  池本克之氏

1965年神戸市生まれ。大学卒業後、海外ホテルのマネージメントや医療系のマーケティング会社を渡り歩き、生命保険の営業では全国トップクラスの実績を作る。会社設立を経て、通販ビジネスに巡り合い経営参画するも、突然の解雇を通告され、数ヶ月の無収入状態に。 そこから這い上がり2001年1月に(株)ドクターシーラボの社長に就任し、当時従業員数十名、1億円に満たなかった月商を1年3ヶ月で約10倍に急拡大させた実績を持つ。 2003年3月には店頭公開を達成。その後、インターネット通販の成長企業、(株)ネットプライスの経営に参画。2004年7月には自身2度目の店頭公開を経験した。
あなた方にはチャンスがある。
語る吉田氏
熱く語る吉田氏。企業家支援のプロフェッショナルである。

7月31日、渋谷での第1回「セミナーズフォーラム」では、あまりにも輝かしい経歴を持つ3人の講師が壇上にあがった。だが、3人ともトントン拍子で今の栄光を手に入れたワケではない。3人共に、大きな壁にぶち当たり、それを乗り越えるという経験を経て、今現在の成功を手に入れたと語る。

「借金からのスタート、つまりマイナスからの起業です」

そう語ったのは、吉田氏。多額の借金を背負いながら立ち上げたコンサルティング会社で、なんとか挽回しようと悪戦苦闘する毎日。しかし、ある社長に言われた一言がグサリと胸に突き刺さった。

「失敗した人間に何を聞くことがあるんや?」

それでも立ち上がり、今はその失敗した経験を生かし、起業家のサポートを行っている。質の高い起業家支援を行う、ベンチャーサポートネットワークは急成長を遂げ、いまや上海にオフィスを構えるまでになった。

「大きな借金を背負って、どうにもならない状況だった私と比べれば、あなた方にはよっぽどチャンスがあると思いませんか?起業家は自信を持つことが大切!根拠はなくてもいいんです。」

吉田氏の力強いメッセージに、若い経営者や起業家志望の参加者達は、勇気付けられたのではないだろうか。

耳にタコができるくらい、話す。
嶋津氏の経営理論

嶋津氏の経営理論には左脳的なデータ管理と、右脳的な人材マネジメントが同居している。

2度の株式上場(IPO)に関わった嶋津氏は、会社の経営に関して、確固としたポリシーを持っている。嶋津氏が語る、シンプルだが、力強いそのポリシーに、しきりにうなづく参加者も大勢いた。

「会社がうまくいくかどうかは、企業文化で決まる。カンタンに言えば、企業の性格です。人間と同じ。いいヤツ、いやなヤツ、いろいろいますよね。それと同じで性格のいい会社が大きくなるんです」

企業の性格は、社員一人一人の意思決定が作り上げていくのだが、突き詰めていくと一番大きな影響力はやはり社長の人間性にあるのだと嶋津氏は語る。そして、企業文化を形成するために創業時にしておかなければいけないこと、それが社長自らが部下と「対話する」ことだという。

「創業当初から、良質な企業文化を作っていくことが必要。どうすれば、いいか?それは日常の仕事への配慮から、企業理念まで、部下に伝え続けること。部下に『もう勘弁してください。耳にタコができそうです』と言われるぐらい伝える。それぐらい伝えてようやく企業文化として根付くのです」

部下との対話こそが、企業文化をつくり、会社を大きくする。これほどまでにシンプルな経営論も、嶋津氏が語ると説得力がある。それは嶋津氏が単に精神論で述べているのではなく、輝かしい実績と、データに基づいて語っているからである。

分からないことがあれば聞けばいい。
池本氏セミナー

池本氏はとにかくエピソードが面白い。人を引き込む魅力にあふれたセミナーだった。

(株) ドクターシーラボ、(株) ネットプライスを次々と上場させ、あらゆる業界から注目を浴びる池本氏。しかし、本人はいたって自然体で、ドクターシーラボの社長就任すら「成り行き」だったと言う。しかし、その物事に対する自然な考え方や、態度こそが、今現在の栄光を手繰り寄せてきたのだと思われる。

「営業のやり方なんてまったく知らなかった。だから売れている営業マンに質問したんですよ。『どうしたらそんなに売れるんですか?』って。それで発見したのは、売れている人ほど、すぐにノウハウを教えてくれるってことなんです」

これは池本氏が生命保険の営業マンとして働きはじめた時のエピソード。普通は、「売れている営業マンはその秘密を教えてくれるワケがない」とか、「聞くのは、自分ができないヤツだと思われそうでイヤだなぁ・・」といった心理が働いてしまいそうだが、ここが自然体がなせる技、

「分からないことは聞けばいいんです」

こうして、あっさりトップ営業マンの地位を確立したと語る。そして、その後転職し、解雇されるという苦境に立たされるも、池本氏には次々と好条件のオファーが舞い込み、一気に現在の地位まで上り詰めた。もちろん多岐にわたるビジネスの経験、高い能力が周囲の人間に認められているからではあるが、やはりその流れに逆らわない素直で自然体な人間性が、池本氏の輝かしいキャリアを培ってきたのではないであろうか。



・ 吉田さんの「起業家タイプ」の話は、自分自身や周りの人をあてはめて考える事ができる点で、参考になった。 (T.S. さん)

・ 経営について、参考材料となることが多かった。実践に結び付けられそう。 (T.N. さん)

・ 吉田氏の講演、「自信と情熱」を持つことが大事ということ、非常にイメージしやすい内容で、かつ元気が出るような話でした。人をひきつける話しぶりも参考になりました。 (T.E. さん)

・ 池本さんのさらっとした話し方の中に、意志の強さが聞いた後から湧き上がってくる話が印象的です。分かるまで話す、教える、直接自分で面接する、すごいことだと思う。 (M.S. さん)

・ 嶋津さんもよくおっしゃっていますが、ビジネスをやる上で原理、原則って大切なのがわかりました。 (M.H. さん)

・ 3人のパネラーの方々のキャラクター、背景も違うので、様々な切り口の話、解決が聞けて役に立つお話、てんこもりでした。 (S.I. さん)

編集後記

自分で立ち上げた会社が一度は整理寸前まで追いやられたが、その後ドリームゲートの代表をつとめ、次々と起業家を輩出してきた吉田氏。 たたき上げの営業からスタートし、2つの会社の上場を経験した嶋津氏。会社に「クビ」を宣言されて3年で上場社長になった池本氏。

3人の成功までの軌跡には、「人生を、ビジネスを、自分の望む方向に導いていくためには、どのような考え方、行動が必要となるのか。」という問いに対する答えがちりばめられていました。

それは「自分で決める」ということ。起業とは、自由が手に入る行為である。そして、自由と同時に自分自身や社会に対して責任を持たなければいけない。そういったことを学べた素晴らしいセミナーだったと思います。

ぜひ、御三方が運営しているホームページも覗いてみてください。しっかりと三人の経営哲学が反映された内容となっています。


ベンチャーサポートネットワーク代表 吉田雅紀氏 
http://www.vsn.jp/

カルチャー・アセット・マネジメント代表 嶋津良智氏

http://www.culture-asset.com/index.html


ネットプライス 取締役執行役員  池本克之氏
http://www.netprice.co.jp/index.html


ベンチャーを応援!VSNのサイト


次世代を担うリーダーを育成する、カルチャーアセットマネジメント


池本氏のキャリアの結晶、ネットプライス