平野氏
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発売日:2009年4月9日/出版社:日本実業出版社/価格:¥1,575(税込)

 収入アップはもちろん、堅苦しくない楽しい人生を構築するための、平野流キャリア戦略とその立て方をあますことなく紹介。企業戦略を自分の成長戦略に置き換える方法や、景気に左右されない個人のブランド力の確立のしかたまでをフォロー。チャンスに備えどこでも通用する自分をつくる「アライアンス『自分成長』戦略」は、不景気の今こそ必読の1冊です。

著者略歴
平野敦士カールさん

 株式会社ネットストラテジー代表取締役社長、ハーバード・ビジネス・スクール招待講師、沖縄大学院非常勤講師、CNETアルファブロガー。
「おサイフケータイ」クレジット発案者として世界的に著名であり、「ミスターおサイフケータイ」の異名もある。米国イリノイ州生まれ。麻布中学・高校を卒業。東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて国際業務・投資銀行業務のマネジャー。1999年NTTドコモに転職。i-modeの成長戦略プロジェクトのコアメンバーに。アライアンス担当部長として「おサイフケータイ・クレジット」を発案し、苦節4年の末、実現を果たす。2007年に株式会社ネットストラテジーを設立。著者に、『1の力を10倍にする アライアンス仕事術』(ゴマブックス)、『がんばらないで成果を出す37の法則〜アライアンス人間関係術』(ビジネス社)などがある。

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--- この度、『アライアンス「自分成長」戦略』をご出版された経緯をお聞かせ下さい。

 昨年、『1の力を10倍にする アライアンス仕事術』(ゴマブックス)を出版した際に、読者より、「人を巻き込む仕事術というのはわかるが、どうやったら人を巻き込むようになれるのか」、「仕事をする上で本当に何がしたいのかわからない」、という2つの質問を特に多く頂きました。

前述の質問への回答として、今年の3月に、『がんばらないで成果を出す37の法則〜アライアンス人間関係術〜』 (ビジネス社)を出版させて頂きました。そして、「仕事をする上で本当に何がしたいのかわからない」という方にむけて、今回『アライアンス「自分成長」戦略』を執筆しました。

 本書の執筆にあたり、特に強い動機となったのは、「どん底に陥っている人に、何らかのサポートをしたい」という思いです。100年に1度といわれるこの状況下で、日本経済に明るい見通しが見えず、自分の将来に絶望を抱いている方も多いかと思いますが、私の周囲の人々を見ても、「どん底と思った瞬間が、実は人生の転機だった」という人は少なくありません。不況などの外部環境が原因で、思うようにキャリアが築けない時期であったとしても、「いまの状況は、将来につながる“寄り道”であり、自分を見つめ直し、大きく羽ばたくチャンスである」、と考えて頂きたいのです。

 そしてもう1つ強い動機となったのが、「一刻も早く“成功者”を目指す『最短距離』型のキャリア戦略は、必ずしも人を幸せにしない」ということです。私の周りを見渡しても短期的には目標を達成しているものの、「本当にそれが幸せだったのか?」自問自答されている方が多くいます。最短距離で自分の目標に達成することだけが本当の幸せなのでしょうか?「人は人から必要とされているからこそ生きていく価値がある」と思います。周囲の人と助け合い、win-winの関係を築き、共に成長していく。新しい出会いを日々楽しむ。自分も周りの人も家族にも幸せな生活をもたらしていく、そのためのキャリア戦略が、『アライアンス「自分成長」戦略』なのです。

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--- なるほど。では、『アライアンス「自分成長」戦略』とはどのようなキャリア戦略なのですか?

 収入はアップしながらも、堅苦しくない楽しい人生を構築するためのキャリア戦略です。

 「ムダなく最短距離で目標達成することを目指す」、「具体的に人生の目標を決める。できるだけ数値に落とし込む」、というような、「最短距離」型のキャリア戦略が各所で提唱されており、大学生向けの就職活動本でも、この種のキャリア戦略の立案をすすめているようです。たしかに、これはキャリアを実現するための1つの方法だと思います。ただ、私は、このキャリア戦略に対して疑問を感じています。なぜなら、「最短距離」型のキャリア戦略は、自分の可能性を狭めてしまう可能性があるからです。この戦略に従い、目標に向って努力することはよいのですが、あまりにもその目標を守ろうとするあまり、柔軟な気持ちを失い、他のことを切り捨ててしまうことがあります。また、途中で挫折した際に、柔軟に修正することができなくなってしまうという懸念もあります。

 それに対して、努力の方向性を定め、自分を高めて、周りにアピールして、流れを味方につける戦略が、『アライアンス「自分成長」戦略』です。「アライアンス」とは本来、「同盟」、「連合」という意味で、ビジネスの場面では「企業同士の提携やM&A」という意味があります。個人のキャリア戦略に当てはめる場合、「周囲の人から長期的な信頼を獲得し、その人たちの力を借りて成長していく」と私は定義しています。つまり「人に助けてもらえる人材になる」ということです。そのためには、「周囲を助ける人になる」必要があります。具体的には、自分の最終目標を設定しながらも、本書のサブタイトルにもなっていますが、まずは半径3mの周囲の人に認めてもらうことからはじめるのです。

 p36

 私自身、「最短距離」型のキャリア戦略をとってこなかったにも関わらず、やりたいことを実現できました。むしろ寄り道だらけの人生だったからこそ、予想もつかないワクワクした人生を歩むことができたのだと思います。『アライアンス「自分成長」戦略』は、一言でいえば、「戦略的・寄り道キャリアメイク」なのです。

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--- 「戦略的・寄り道キャリアメイク」とは、どのようなキャリアメイクなのでしょうか?

 例えば、30歳のビジネスパーソンが「最短距離」型の直線的な目標を立てるとします。しかし、この目標はその人が30歳まで生きてきた経験の中で練られたものです。30歳までの経験則で、本当にその目標が生涯を通してやりたいことなのかどうか、判断をするのは難しいのではないでしょうか。他にもっとやりたいことがみつかるかもしれませんよね。「最短距離」型のキャリア戦略で、目標を狭くしてしまうよりは、自分の望む仕事かどうかまず取り組んでみる。やってみなくてはわからないこともあります。直線的にゴールを目指すよりは、寄り道をしながらその成長の過程を楽しむ。そのほうが本当にやりたいことに気付くことができると思います。「戦略的・寄り道キャリアメイク」とは、寄り道しながら、自分の思い描いた夢にいつの間にか辿り着ける、そんな戦略だと考えます。

 ただし、いくら「寄り道キャリアメイク」といっても、正しい努力なくして目標は叶いません。自分の力を高めていなかければ、せっかく目の前のチャンスが転がりこんできてもそれを活かせないというわけです。




 この後のインタビューでお話頂いたのは・・・ 
  ◆キャリア戦略を立てる上で重要な4つのポイント
  ◆どの会社でも求められる個人ブランドの身に付け方
  ◆見極めなければいけない情報は3種類ある。その3種類とは?

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